名物に旨いものあり 名物に旨いものあり
かま風呂
Content
かま風呂 かま風呂
全国名物閉店のお店 / クチコミ
(株)大原女家
「明治30年創業」
京都府京都市東山区祇園町北側248

名称:和菓子
品名:かま風呂

:小豆、白餡、小麦粉、砂糖、鶏卵、黒糖、柚子、水飴、蜂蜜、膨張剤、還元水飴

かま風呂

(京都)

 このお菓子を一見すると、すぐに香川の「名物かまど」を連想してしまって‥。うーん、見た目も名前もそっくりだね~。どっちが先かなんて、知るヨシもなし。

 この「かま風呂」の由来は何か、となるところだが、何せ京都は歴史が古い。何だかんだ言われても、一般人には訳が分からないのである。いちおう、要約すると「天武天皇が若い頃、流れ矢に当たり、この地の釜風呂で癒したことに由来する」と書かれてあったけど‥。その釜風呂をモチーフにしたお菓子なんだね、この「かま風呂」は~。


 外側は、匂いも見た目も、形は違うが東京ひよ子系のお菓子であるね~。で、手に取ると意外にズッシリと重く、切ってみると、中は黒い小豆色のあんと、白あんの二種類になっていた。あと、皮はひよ子系そのものだが、小豆色のあんは羊羹にも近いようなあんで、きめ細かさも特徴的。白あんの方は、ふわーっと強力な柚子の香りが口から鼻に広がるもの。柚子に押されて白あん本来の風味がどっかに行ってしまったのが、ちょっと不満でもある。まあ、柚子って強力なものだから‥。

 やはり甘いので、羊羹を食べるように、お茶が無いといけないね~。

メモ)
 2013年、明治から続くこの老舗のお菓子屋「大原女家」は、破産致しました。だいたいこのような場合、そのお菓子を引き継ぐ人が現れるものですが、誰もいなかったようで‥。残念です。
©名物に旨いものあり