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シシャモ
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ししゃも シシャモ焼き カラフトシシャモ焼き シシャモ、カラフトシシャモ
全国名物道東の名物 / クチコミ
鵡川漁業
北海道勇払郡むかわ町汐見751番地

漁期:10~11月

シシャモ

(北海道)

 シシャモは、酒の肴やご飯のおかずに最高で、居酒屋のメニューでシシャモを見かけると、つい食べたくなってしまうもの(拙者の場合)。そしてそれは、今までに何度も食べた身近な魚‥。が、しか~し、普段居酒屋などで出されているシシャモは、シシャモではない。そう、キャペリン(太平洋北部~大西洋北部に生息)という魚で、日本では一般的にカラフトシシャモと呼ばれているものなのだ。

 一方、シシャモは日本固有の魚で、北海道の南東部の太平洋沿岸でしか漁獲されておらず、そしてなんと鮭のように産卵のために川に遡上するそう。で、大体1~2年で成熟して川に戻るそうな‥。ちなみにキャペリン(カラフトシシャモ)は、一生、海で過ごすという。

 というわけで、シシャモとキャペリンは別の魚なのである。して添付の画像でも分かるように、見た目にはかなり違いがあるが、たぶん居酒屋で出されたら、見分けがつかないのだろう。で、画像から分かるのは、シシャモの方がたまたまかも知れないが肉付きが良いことと、皮というかウロコというか、そこが網目状に見えるところ。


 シシャモをグリルで焼いてみると、これが脂がポタポタとしたたり落ちるではないか~。

メス)
 ありゃ、今まで食べていたものより、やっぱり肉付きが良いな~。で、これには卵が無いぞ~と思ったが、よく見るとかなり小さい白い卵が入っていた。まだ成魚になっていないのか、それともこれが成魚なのか分からないけど、カラフトシシャモに比べると、かなり小さいものじゃよ。

オス
 むー、こりゃ、メスと味が違うな~。うん、こっちの方が旨い。それは上品というか、微妙な風味がある。やっぱり、七味唐辛子&マヨネーズに付けて食べると更に旨いね~。その後、醤油だけ付けて食べてみると、自然の味に近い気がした。

 で、今まで食べていたカラフトシシャモと、どう違うかというと、たまたまかも知れないが肉付きが良いことと、品質管理が良いためか、生臭さも少ないところ。確かに姿かたちと香りと風味は、そっくりであった。

メモ)
 シシャモの季節になると、地元ではシシャモ鍋などのシシャモ料理が多く食べられ、また地元料理店にはシシャモ(フライとか色々)目当ての観光客が沢山訪れるそう。なかでもシシャモの寿司がおいしいとか。

 シシャモは資源を守るため漁期が40日(11~12月)と制限され、しかも午前中だけの漁としている。毎年この時季には、現地のあちこちに、シシャモを干した”すだれ”がお目見えするじゃ。
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