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湯せんぺい (長崎)
「湯せんぺい」は、長崎県にある小浜温泉の名物なのである。その小浜温泉は等張性の温泉で、数ある温泉の中でも濃い部類の食塩泉と言えるもの。その温泉を利用して作ったのが、この「湯せんぺい」であり、温泉の量をどのくらい、どのタイミングで入れるかが、この煎餅作りの肝心どころなのだそうな。
以前、鹿児島の友人が教えてくれたのだが、九州では名前に濁点をつけないことが多いらしい。その友人は松崎という名前だが「マツザキ」ではなくて「マツサキ」と言わないと怒るのであった。なのでこの煎餅も「せんべい(senbei)」ではなくて「せんぺい(senpei)」と言うのだろうと‥。
その円柱形の昔風の派手な包みを開けてみると、一見、神戸のゴーフルにも似た、またアイスクリームのコーンカップの素材にも似た、丸い「湯せんぺい」が出てきた。その大きさは直径が10cm弱で、匂いもコーンカップにそっくりなのだ。食べてみると、コーンカップをちょっと硬くした食感で、南部煎餅や瓦煎餅などにも似た、あの独特な香りがあるみたい。
一言でいうと、コーンカップ+(麦系)煎餅といった感じの、かなり素朴な煎餅である。どうしても食べたくなるほどではないが、食べてみるとマンザラでもない、そんな煎餅かな~。現地で焼きたてのを食べたら、また違った味わいなのかも知れないけどね~。 |
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