名物に旨いものあり 名物に旨いものあり
静岡茶
Content
川根茶 一番摘み 新茶 (川根茶)
全国名物静岡の名物 / クチコミ
相藤農園
静岡県榛原郡川根本町元藤川718

名称:煎茶
品名:一番摘み 新茶(川根茶)

:茶


静岡県川根茶は、産地の中で農林水産大臣賞受賞歴が最も多い。相藤農園の二代目の相藤良雄さんは、日本でただ一人の手もみ茶永世名人に認定されている。

静岡のお茶・川根茶


 日本茶の産地といえば、誰もが知る静岡。その中でも品評会で数々の栄誉を受賞する名産地の一つに川根茶があり、その源、川根本町元藤川には茶天狗といわれる茶づくり名人が集うという。で、今回、そのお茶を買おうとして驚いたのは、同じお茶の木から採れるお茶も、摘み取り時期により数種に分けられ、それぞれ名前が付けられ値段も違うこと。ちなみに以下がそれである。

(2005年、相藤農園の場合)
初摘み 5月6日頃 川根の香 5月下旬
大はしり 5月9日頃 煎茶50号 5月下旬
八十八夜摘み 5月中旬 くき茶50号 5月下旬
一番摘み 5月中旬 ほうじ茶(茎) 6月上旬
川根の誉 5月中旬
 とりあえず値段も適当な「一番摘み」を飲むことに‥。

川根茶のおいしい入れ方)
  1. 茶碗にお湯を八分目ほど入れて湯冷ましする(70~80℃位)
  2. お茶の葉を急須に入れる(3人分で8~10g)
  3. 1のお湯を急須に注ぎ、1分くらいお茶が浸出するのを待つ
  4. 茶碗にお茶を注いで出来上がり
    ※2回目(2番茶)は、3でお湯を入れてから10秒ほど待てばよい
p.s.
 まあ、上記のような入れ方をすればおいしいのであろうが、実際のところ、その入れ方は面倒でやっていられなく「茶葉に沸騰したお湯を注いで終わり」が一般的なのではないかな~。

p.s.2
 急須のフタに穴がある。これはただの穴ではなく、注ぎ口方向に合わせると中のお湯が対流して、お茶が出やすくなるとのこと。


 上記「川根茶のおいしい入れ方」に従って、慎重にお茶を入れてみた。

 すると、その1番茶の匂いがちょっといい香り。で、飲んでみるとまろやかで、渋みは遠くに感じるだけ‥。うん、確かに旨いことは旨い。

 次に10秒で出るという2番茶を入れてみれば、見るからに濃い緑色が増して出た。味も渋みが増しており、これぞお茶っていう風味。3番茶でも色がまだまだ出ているね~。ふむ、この辺りが私がいつも飲んでいるお茶に近い。

 4番茶、なぬ、まだまだお茶が出ている。まだ適度に旨い。5番茶、さすがに色は薄くなった。味もかなり薄い。でもなんか旨い。でもこれが限界のようだ。もう、これ以上飲む気はしない‥。

 ふむ、インパクトがあるものでは無いが、確かにおいしいお茶。急須に残った茶葉が、葉っぱの形に戻っていて色合いも鮮やかな感じ。と、いつも飲んでいるお茶は、3番茶になるとマズイのだが、このお茶はおいしかったのよね~。

メモ)
 ある日、お茶の名人がテレビで語っていたところによると「お茶は氷水で入れるとおいしい」(ただし時間がかかる)のだそうで‥。

 また「茶葉は冷蔵庫で保存するとよい」などと言われているが、冷たいものを急に常温に出すと湿気が付着するので、一定時間常温に置いて温度差を無くし、それから使用するのがよいのだと。
メモ2) 、このurl
 2022年、テレビを見ていたら、中国のインテリ系だと思われる人が「緑茶といえば中国だ」と発言していて驚いた。中国といえばウーロン茶で、緑茶は日本だと思い込んでいたものだから‥。

 で、ネットでみたら中国緑茶という言葉が現れ、2014年の中国茶の生産量は209万トン(64%:緑茶,13%:黒茶,12%:烏龍茶,10%:紅茶,その他)。そう、中国緑茶は133万トン。それに比べ日本緑茶の生産量は8万トンだけなのであった。

 というわけで、世界から見たら、日本茶といえば抹茶なのである。
©名物に旨いものあり